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日本の心を海の向こうへ――静岡木工『シラチャ小國神社建立プロジェクト』密着映像制作の舞台裏
2025年11月9日
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静岡の伝統木工技術がタイへ渡り、日本の神社が海外の地に建立される。
静岡県吉田町の老舗木工メーカー「静岡木工」が手がけた、シラチャ小國神社建立プロジェクト。
私たち東風(ひとものがたり)は、この壮大な挑戦に密着し、職人の手仕事と文化の架け橋を映像に収めました。
“ものづくりの精神”と“祈りの心”が交差する現場で見た、感動の記録をお届けします。
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1. 海外で挑む、伝統木工と信仰の融合
1-1 はじまりは一通の相談から
静岡木工様から「タイでの神社建立を記録したい」というご相談をいただいたのが企画の出発点でした。
日本の神社をそのままの姿で海外に再現するという前例の少ない試み。
映像として残すべき価値を強く感じ、私たちは「伝統を現代に、そして国境を越えて伝える映像」をテーマに制作をスタートしました。
1-2 職人の“手”が語る物語
撮影では、宮大工や職人の繊細な手の動きに焦点を当てました。
一つひとつの材を削り、組み上げていく過程には、長年の経験と信仰への敬意が宿っています。
その作業音や木の香りまで感じられるよう、ナチュラルな音声とカメラワークで“手仕事の美”を伝えました。
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2. タイ・シラチャへ――海を越えた社殿の旅
2-1 コンテナに乗せられた日本の技術
完成した社殿は国内で丁寧に組み上げられた後、分解され、海を渡ってタイ・シラチャへ。
輸送から再組立てまでの過程を密着撮影し、職人たちの緊張と誇りが交錯する瞬間を捉えました。
映像には、“遠く離れても変わらない日本のものづくり”の精神が息づいています。
2-2 現地での再生と祈り
現地「J-PARK シーラチャ日本村」に到着後、炎天下の中で進められた再建作業。
静岡木工の職人たちとタイの協力スタッフが力を合わせ、数百年続く日本建築の技術が新たな地で再び形を成しました。
建立完了の瞬間、現場には言葉を超えた一体感が広がりました。
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3. 彫刻と意匠に宿る“文化の対話”
3-1 龍と象が共に守る社殿
社殿の随所に刻まれた彫刻には、日本とタイ双方の文化が融合しています。
龍や獅子のほか、タイを象徴する“象”の彫り物も。
撮影ではその造形美をマクロレンズで切り取り、木肌の温もりとともに“文化の共存”を映像で表現しました。
3-2 伝統を超えて繋がる祈り
祭神・大己貴命を祀る大黒様の像が鎮座する境内。
地元の方々が手を合わせる姿に、文化や宗教の違いを超えて共感できる“祈りの普遍性”を感じました。
映像には、そんな静寂の中の祈りの瞬間を丁寧に収めています。
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4. 撮影現場で見えた「ものづくりの本質」
4-1 伝統を“残す”ではなく“伝える”
このプロジェクトを通して感じたのは、伝統は保存ではなく「継承」であるということ。
現場で汗を流す職人たちの姿には、静岡木工という企業の理念――“祈りを形にする”という想いが宿っていました。
そのリアルを映像で未来に残すことが、東風の使命でもあります。
4-2 現場の空気をそのままに
編集ではナレーションを最小限に抑え、現場音や自然音を中心に構成。
海を越えて木が運ばれ、再び神社として立ち上がる過程を、まるでその場にいるような臨場感で体験できるよう仕上げました。 -
5. 海外での映像制作を通じて見えた未来
5-1 映像がつなぐ「文化」と「信頼」
この密着映像は、単なる記録映像ではなく、日本の技術・文化・精神を世界へ伝える“橋渡し”となることを目指しました。
静岡木工様の挑戦を通じて、映像が文化交流の新たな形になる可能性を実感しました。
5-2 東風としてのこれから
東風では今後も、企業や地域が持つ“物語”を世界へ届ける映像づくりに取り組みます。
今回のプロジェクトで得た経験を糧に、「人・もの・想い」をつなぐ表現者として、これからも記録と感動を紡いでいきます。
